HOW DO YOU
DECIDE
分譲宅地選びのポイント

BUILD

分譲宅地って地盤改良工事は必要ですか?

分譲宅地をお探しのお客様から、「地盤改良工事は必要ですか?」とお問い合わせをいただくことがあります。実は…当社でも施主様が地盤調査を行うまで、地盤改良工事が必要かどうかはわかりません。今回は地盤改良工事の要・不要はいつ判断できるのか?についてご説明していきます!


目次

・地盤改良工事とは
・地盤調査と改良工事を行うタイミング
・地盤調査を行うことは必要不可欠?
・地盤改良工事の費用はどのくらい?
・地盤改良工事が済んでいる分譲宅地はある?保証はある?
・まとめ


地盤改良工事とは

地盤改良工事とは、家が揺れたり歪んだり、液状化により沈み込むのを防ぐために、住宅の「基礎部分」の直下の地中深く支持層(特定の建物を支えるのに適した十分な固さを持つ地層)まで補強材を埋め込む工事です。どんなに耐震性能の高い家を建てたとしても、支える地盤に強度がなければ意味をなしませんよね?つまり、地盤改良工事とは、お家の立つ地盤を補強し整える工事と言えます!

 

地盤調査と改良工事を行うタイミング

今回は、分かりやすいように分譲宅地を購入した場合の一般的な流れを説明します。地盤調査と改良工事を行うタイミングは、分譲宅地を購入し建物の設計がおおよそ済んだタイミングになります。具体的には、ハウスメーカーを通して専門会社へ調査を依頼し、地盤改良が必要かどうかの判断を行い、そこで地盤改良が必要という調査結果となった場合にのみ地盤改良工事を行います。

 

┃地盤調査を行うことは必要不可欠?

答えは…、必要不可欠です!

住宅瑕疵担保責任保険(※)の申し込みにあたり、適切に地盤の安全性の判断がなされていることを確認するため、地盤調査報告書の提出を求められます。また、ハウスメーカーが長期にわたって保証を行うためにも地盤調査が必要となります。
(※住宅瑕疵担保履行法によって住宅の引渡し後10年以内に何らかの瑕疵が認められた場合、建物を建てた施工者が修理費等を負う事が義務付けられています。瑕疵担保保険は、その際の費用に備えるための保険です)

 

┃地盤改良工事の費用はどのくらい?

地盤改良工事が必要となった場合の富山での目安は80万円から。とは言え、建物の工法や住宅メーカー、家の大きさによって異なりますし、同じ分譲宅地内でも区画が離れると、必要・不要が分かれることもあります。さらに採用する地盤改良工事の工法により必要な金額も異なることを押さえておきましょう。
「地盤改良工事不要の土地を見つけることはできるのか?」と気になった方もいらっしゃるでしょう。分譲宅地の中には地盤調査の結果、地盤改良工事が不要となる区画もあります。しかし、実際に地盤調査を行ってみなければ要・不要の区別はつきません。たとえ不要であった区画の隣地でも地盤の強さは異なる可能性があるためです。
あらかじめ地盤改良費を予算の中に立てておき、調査により地盤改良不要となった場合に、予算から差し引くことをおすすめします!

 

地盤改良工事が済んでいる分譲宅地はある?保証はある?

残念ながら、分譲宅地を購入した時点で、地盤改良済・地盤保証付ということは富山ではまずありません…。
建物プランが決定しない状態で地盤改良工事を行おうとすると、基礎が敷地内のどこに配置されるか分からないので、敷地内全部に対して改良工事を行う必要があり、莫大な費用がかかってしまいます。都心部等で狭い敷地に目一杯建物を建てることが確定している場合は地盤改良済で販売されることもあると聞きますが、敷地にゆとりがあり建物配置の自由度が高い富山では事前に地盤改良を行うことは出来ないため、残念ながら分譲宅地の土地に地盤保証がついていることもないのです…。仮に敷地全部に対して改良工事を施してしまったら、分譲宅地はとってもお高い販売価格になってしまうので、良い事ばかりとも言えないのが現状です。

┃まとめ

地盤改良工事費は住宅づくりの中でも大きな割合を占めます。「分譲宅地の土地は地盤改良済だろう」と安易に考えて家づくりをスタートさせてしまうと、途中で大きな予算変更を強いられる場合も。地盤改良費としてあらかじめ予算を立てておき、調査の結果「地盤改良不要」と判断された場合に除外するとよいでしょう。また、地盤改良は基礎部分にのみ必要であることから建物の配置が決定しないと、調査も施工できない点も押さえておきましょう!
ビルト不動産では富山県の地域密着の専門スタッフがお客様目線で土地選びからサポートします。随時相談会を開催しておりますのでお気軽にご相談ください。